フロントガラスの飛び石は査定に影響する?傷は直してから売るべき?

買取査定の前にフロントガラスに小さな傷やひび割れができてしまったがこのまま査定に出しても大丈夫なのか気になる方は少なくありません。査定では傷の有無はもちろん、修理歴も見られるため、修理をしてもマイナス査定を受けてしまいます。
この記事ではすこしでも高く買い取りをしてもらうために修理をすべき傷やそのまま査定してもらうべきかを徹底解説。ガラス修理のプロが最適な方法を紹介します。
フロントガラスの損傷は査定に影響が出る?
本項ではフロントガラスの損傷が査定に影響が出るかを解説します。実際にどのような状態だとマイナス査定になるのか、査定のチェック項目と併せて紹介します。
フロントガラスの傷やひび割れはマイナス査定となる
査定の際には外装の状態をチェックします。フロントガラスの傷は外装のため、飛び石による小さな傷やひび割れはここに影響をします。査定士は安全性に問題がないかを基準に判断します。
基本的にフロントガラスにできた傷はそのままにしておくと走行中の振動や異温度変化の影響を受けて広がります。傷は正面から来た車のヘッドライトを乱反射させることで視界に影響を与えるため安全性に問題があると判断されます。
また、傷のついている車とついていない車が同じ価格で販売されていた場合多くの方が傷がついていない車を選ぶため見た目の印象が悪いという点でもマイナスに働きます。
このように傷はマイナス査定の原因ですが、直径1.5cm以内の小さな傷であればリペアで対処することも可能です。リペアをした場合、修理歴として減点されることはありますが、傷がある状態よりは少ない減額で済みます。
査定では車全体を細かくチェックする
査定では車全体を細かくチェックするため、フロントガラス以外の部分も重要です。査定士はフロントガラス以外にもボディの外装や内装に傷や汚れ、においがないか、タイヤの摩耗具合、エンジンの異音などさまざまな項目を見ています。
フロントガラスは目立ちやすい部分でもあるのでフロントガラスの修理以外にも車内清掃など簡単にできるところから始めるのがおすすめです。もちろんフロントガラスの傷を修理することで評価が上がるため重要な要素ではありますが、車全体で少しでも良い状態にして査定に出すことが重要です。
車種や事故歴なども重要なポイント
査定の際には見た目のきれいさも重要ですが車種や色も影響します。特に人気のある車種や色の場合は買い手がつきやすいためプラスにはたらくことがあります。それ以外に限定グレードのような希少性の高い場合は査定士によっては高額の査定を受けることがあります。
一方で事故歴や修理歴がある車の場合はマイナス評価になりがちです。修復の程度によっては査定額が大きく下がることもあります。たとえばガラスを交換している場合、純正品でなければ交換していることがわかります。
さらに車検の残り期間や走行距離、年式も細かくチェックするためフロントガラスの傷がある場合でも他の場所を整えることでマイナス面のカバーは可能です。
ガラス損傷によるマイナス査定ではいくら減額される?
ここまで査定について詳しく解説してきましたが、気になるのは実際にどれくらい減額をされるのかでしょう。この項ではガラスに損傷がある場合にどのような査定でどれくらいの減額がされるのかを詳しく解説します。
フロントガラスのマイナス査定減点数
まずはフロントガラスの傷について紹介します。フロントガラスにつく傷は飛び石による傷やワイパーによる擦り傷、ひび割れがあります。
傷の種類 | 減点数 | 減額 |
---|---|---|
リペア可能な傷 | 5点~10点 | 1万円~2万円 |
交換が必要な傷 | 20点~30点 | 5万円~10万円 |
たとえば飛び石によるリペア可能な傷やワイパーの跡のような軽度の小傷の場合は傷が広がる前であればリペアで対応可能なことが多いです。リペアキットを購入して自分で修理することも可能で、業者に依頼した場合でも2万円ほどで修理が可能です。このようなケースでは5点~10点ほどの減点で1万円~2万円の減額が予想されます。
傷が広がってしまった場合や運転席の前のひび、ガラスの縁の近くの傷の場合はリペアができないため査定にも大きく影響します。ガラス交換が必要な傷の場合は20点~30点の減点となり、5万円~10万円ほどの減額が予想されます。
ガラス交換の場合、純正品か国産品、中古品などガラスの種類によって大きく費用が異なります。自動車のガラスにはMナンバーやDOTナンバー、メーカーが記載されているので交換しているかどうかはわかります。
そのほかフロントガラスの場合はカラーガラスや紫外線カットなどの高機能ガラスもあり、交換費用は選んだガラスによって費用が変わるのでガラス専門店に問い合わせください。
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フロントガラス以外の箇所のマイナス査定減点数
自動車にはフロントガラス以外にもドアガラスやリヤガラス、車によってはサンルーフにガラスがあることもあります。これらガラスも同様に傷があれば減点され、査定額から減額を受けます。
傷の場所 | 減点数 | 減額 |
---|---|---|
ドアガラス | 5点~10点 | 1万円~2万円 |
リヤガラス | 10点~20点 | 2万円~5万円 |
サンルーフガラス | 20点~30点 | 5万円~10万円 |
三角ガラス | 10点~15点 | 2万円~3万円 |
ドアガラスについた傷の場合、およそ1万円~2万円ほどの減額となることが多いです。また、ドアガラスはフィルムを貼って使用しているという方も少なくなく、フィルムが原因で評価が下がることもあることは覚えておきましょう。
リヤガラスの傷はガラスの種類によっても異なります。熱線が入っているガラスは熱線の入っていないガラスよりも減点されやすいです。これはリペアによる対応ができない点やガラス自体の価格が高いためです。リヤガラスは後方視界の安全性にも関わる部分なので減額幅も大きいです。
サンルーフガラスは特殊な構造をしているため交換費用も高くなりがちです。ガラスに傷のある車は買取後に買取業者が修理をしてから販売されることが多いため、この修理にかかる費用以上の減額がされます。交換が必要な場合では10万円ほどの減額を受けることもあることをおさえておきましょう。
最後にサイドミラーの横の三角ガラスは10点~15点ほどの減点を受ける事が多いです。三角ガラスは小さなガラスですがその特性上交換での対応が基本です。交換が必要な分マイナス査定に響きやすく大きな減額となるケースが多いです。
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フロントガラスは査定に出す前に修理した方がいい?
ここまでガラスの傷による減点、減額の影響を解説しましたが、実際に気になるのは修理してから査定に出すのとそのまま査定に出すのでどっちがお得なのかでしょう。小さな傷だからわざわざ修理しなくてもと考える人が多く、結果として大きな減額を受けて後悔する方も多いです。
この項では修理や交換にかかる費用とマイナス査定の減額を比較してケースごとにどうすべきかを解説します。
ガラスリペアが必要な状態の場合
まずは飛び石やワイパー跡などのリペアで対処できる小さな傷の場合から見ていきましょう。
修理をせずにそのまま査定へ出した場合、小さな傷と言えどマイナス査定を受けるため5点~10点の減点で1万円~2万円の減額を受けます。査定前にリペアを行う場合、くるまガラスセンターでは国産車は16,500円、外国車でも22,000円の定額料金でリペアをしています。
リペアをした場合は修復済の扱いを受けるため傷がない車と同額ではないものの修理をしなかった場合と比較して減額される金額を少なく抑えることができます。査定直前など傷が広がるおそれがないケースではリペアにかかる費用と減額はほぼ同額のためリペアをせずに査定に出すほうがお得です。
しかしこれはあくまで査定時にリペアが可能な状態である場合ですので、査定時に交換が必要であればその分減額されるので見極めが重要です。
ガラス交換が必要な状態の場合
次に紹介するのはガラス交換が必要な傷があるケースです。ガラス交換が必要な程の傷がある場合は整備不良の扱いとなるため放置するケースはありませんが、交換せずに査定に出した場合は20点~30点の減点で5万円~10万円の減額を受けるのが一般的です。
くるまガラスセンターでガラス交換を行う場合、車種や年式にもよりますが安価なガラスを選んだ場合、5万円以下で交換することも可能です。ガラス交換をした場合は交換歴が残るため減額が0になるわけではありませんが、状態によっては交換をしておいたほうがお得になるケースがあります。
これは買取業者が販売前にガラス交換を依頼するのがくるまガラスセンターのようなガラス専門店だからです。買取業者は損をしないようガラス交換にかかる費用に余裕を持たせて減額をします。そのためあらかじめ交換をしておけば余剰分お得というわけです。
しかしこれはあくまでガラスの質や状態にもよるためすぐに交換をするのではなく金額を聞いて判断するのが賢い選択です。くるまガラスセンターでは車名、車台番号、初度登録年月から見積もりを算出することができますので電話もしくはお問い合わせフォームからご相談ください。
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傷が小さいなら早めに修繕した方が結果的には損をしない
上ではリペアのケースと交換のケースでシミュレーションしましたが、実際にはリペアのケースであっても査定前に傷が広がってしまいリペアで対処できなくなってしまった。もしくは買取業者の判断で交換を行うケースです。
リペアをしておけば2万円ほどで済んでいた傷でも交換が必要と判断され、5万円以上の減額を受けることもあり得ます。このような場合にはリペアをしておいたほうが得だった可能性が高いです。
小さな飛び石は一見すると大したことのない傷だろうと思いがちですが、運転を続けていれば振動によって徐々に傷は大きくなります。また、ガラスは日光による温度上昇や気温の変化、冷暖房の影響でひびが進行しやすいため油断は禁物です。
リペアをする場合でも小さな傷と大きな傷では査定時の印象も変わります。お得に売却するために査定のタイミングや使用頻度も考慮して判断するようにしましょう。
車を売るなら一括査定サービスの利用も手
車を高く売却したいのであれば査定額への影響だけでなく買取業者の選び方も重要なポイントです。少しでも高く売るのであれば複数の業者に査定を依頼し、比較をするのが有効ですが一社ずつ探して依頼をするのは手間も時間もかかります。
そこで便利なのが一括査定サービスです。一括査定サービスは一度申し込みをすれば複数の査定業者に依頼ができるサービスで、効率良く査定額の比較ができるため車を売却したい多くの方に選ばれています。
一括査定のメリット
まずは一括査定のメリットを解説します。このようなサービスを利用するメリットは主に以下の2つです。
- 少ない手間で相見積もりができる
- より好条件の業者に売却しやすい
1つ目の理由は少ない手間で相見積もりができるということ。一括査定サービスを利用することで1回申し込みをすれば複数の業者へ査定依頼ができます。通常であれば業者を探し、それぞれのサイトで同じ項目を何度も入力するといった手間がありますが、一括査定であれば申し込みにかかる時間を大きく削減できます。
2つ目の理由はより好条件の業者に売却しやすいということです。複数の業者に査定を依頼するため一度に多くの業者の金額を確認できます。多くの業者の評価が見られる点からその車の適正価格を理解できるでしょう。
また、これらの業者は一括査定サイトを利用していることを当然理解しているため自ずと競争が生まれます。買取業者の立場になるとわかりやすいですが、基本的には安く買い取りをしたいと考えていますが、競合がいることがわかっていれば安すぎると選ばれないため、通常よりも高値をつける可能性が高いです。
一括査定のデメリット
次に一括査定のデメリットを解説します。一括査定サービスを利用するのであればメリットだけでなくデメリットも理解したうえで利用するのが大事です。
- しつこい営業に悩む可能性
- 電話応対という点では手間が増えることも
- 地域によって格差がある
1つ目はしつこい営業です。一括査定サービスを利用することで手軽に複数の業者へ依頼できますが、その分複数の業者から連絡が入ることになります。実際に利用をした方の声では電話による営業が何度もかかってきてしつこいと感じたというものがあります。業者によっては休日や朝などに電話をする業者もあるため悩まされることもあります。
2つ目は対応の手間です。一括査定の申し込みは一括できるため簡単ですが、査定の日程調整や連絡は業者ごと個別に行います。複数社の査定が行われる分日程を確保しなければならず、対応する時間や労力が見合わないと感じる方もいます。高く売却するためには欠かせないことですが、査定を依頼する業者が増えるほどこの手間は増えるということを押さえておきましょう。
3つ目は地域の格差です。一括査定サービスは地域によって対応できる業者の数に差があります。人口の多い都市部では多くの業者がいますが、地方では提携している業者の数が少なく十分に比較ができない可能性もあります。一括査定サービスは同時に多くの業者へ依頼できるという点がメリットですが、業者が少なければ個別に依頼しても差は少ないです。
一括査定を申し込む時に気を付けること
メリットとデメリットを踏まえ、一括査定サービスを利用する前に気をつけることをまとめました。便利なサービスですが、より効果的に活用できるように押さえておきましょう。
一括査定サービスは時間に余裕があるときに利用するのが良いでしょう。前述通り、一括査定サービスは一度に多くの業者へ査定を依頼するためのものなので申し込み後はその依頼数に応じてやり取りの手間が発生します。業者は依頼があればすぐにアクションを取るため一度に連絡が殺到することになります。日程調整のことも考えるのであれば時間に余裕がないときに行ってしまうと面倒に感じてしまうこともあります。
面倒だからと同じ日同じ時間に査定を依頼する場合、業者同士が顔を合わせてしまうことも考えられます。一括査定によって価格を競わせるつもりが業者同士が結託をして低い価格を提示してしまうこともあるため別々の日程を組むのがベストです。
また、個人情報の公開範囲には注意が必要です。査定を依頼する場合は連絡が取れるように個人情報の入力も求められます。自分で業者を探す場合とは異なりよくわからない業者へも個人情報が共有されます。そのため信頼できる一括査定サービスかどうかを見極めて利用するようにしましょう。
一括査定ができるサイト2選
最後に車の売却を考えている方へ一括査定サービスを3つ紹介します。それぞれのサイトを比較できるよう提携業者数や提携先、同時依頼数、業者選択の自由、連絡手段をまとめましたので利用する際の参考にしてください。
カーセンサー
- 提携業者数:1,000社以上
- 主な提携先:リバー、ビッグモーター、ネクステージ、アップル、ラビット、カーセブンなど
- 最大同時依頼数:最大30社
- 査定業者の選択:可能
- 連絡手段:主に電話、メール対応も一部可能
カーセンサーは中古車情報の最大手サイトとして知られているサイトで、信頼性の観点ではNo.1でしょう。全国の大手買取店から地域密着型の買取業者まで幅広く提携をしているため、他の一括査定サービスと比較しても選択肢が豊富なのが特徴です。
最大のポイントは査定する業者を自分で選択できるという点。一括査定をしたいけど電話が何件もかかってくるのは困る、知っている業者にだけ依頼をしたいという方にとってはとても使いやすいです。さらに一括査定は最大30社に依頼ができ、査定結果を一度に比較できます。効率よく高価買取をしてくれる業者を探したいという方におすすめです。
また、中古車情報の大手ということもあり掲載されている情報の信頼性が高く。取引実績も豊富です。初めて車を売却するという方でも安心して利用できる点も大きな魅力で、自分に合った業者をじっくり選びたいという方は利用してみてはいかがでしょうか。
MOTA
- 提携業者数:1,200社以上
- 主な提携先:ネクステージ、ビッグモーター、ガリバー、アップル、ラビット、ユーポスなど
- 最大同時依頼数:最大20社(そのうち3社を選択)
- 査定業者の選択:不可
- 連絡手段:初回連絡はオンライン、以降は電話
MOTAの一括査定サービスは、手間を極力省きつつ高額査定を引き出せるという点で注目されています。最大20社の業者が査定を行いますが、実際に連絡を取るのは査定額の上位3社のみ。複数の業者からのしつこい営業を避けたい方にとって、非常にストレスフリーな仕組みです。
そのため、とにかく高額査定だけ知りたいという方にはぴったりのサービスです。初回連絡はオンラインで完結するため、依頼から比較までがスムーズに進みます。査定業者同士の競争原理が働くため、提示される金額は自然と高めになることが期待できます。
ただし、やり取りする業者を自分で選べないため、依頼後の柔軟性はカーセンサーほどではない部分もあります。それでも、手間をかけずに最も高い金額を知りたい方や、多忙な方には効率的な選択肢となるでしょう。
CTN車一括査定
- 提携業者数:600社以上
- 主な提携先:非公開
- 最大同時依頼数:最大3社
- 査定業者の選択:不可能
- 連絡手段:電話
CTN車一括査定は、専門性の高い業者との比較を強みとするサービスです。特に、カスタム車、希少車、事故歴のある車両など、一般の買取業者では正当な評価が難しいケースでも、その価値をしっかり査定してもらえるのが大きな魅力です。
カスタムパーツを多く取り付けた車や特定のスポーツモデルといった車両は、一般の買取店では減額されがちです。しかし、CTNでは専門知識を持った業者が査定を行うため、このような車の付加価値を見逃さず、適正な価格を提示してくれます。
地域ごとの強みを活かした査定が期待できますが、連絡手段は電話が中心となるため、業者ごとに調整が必要な点には注意が必要です。それでも、他社では値段がつかなかった車でも納得のいく査定額が出たという事例も多く、専門性を重視する方にはおすすめのサービスです。
査定タイミングやガラスの状態を見て修理・交換を判断しましょう
自分の愛車を少しでも高く売却したいと考えるのであれば査定前の入念な準備は欠かせません。特にガラスについた傷は査定額にも大きく影響を与えるのであらかじめ修理をするかどうかが重要です。この記事では査定のチェックポイントから傷による減点具合と修理による影響をガラス修理のプロが解説しました。
小さな傷はリペアしておくことでお得になるケースが多く、特に早めに修理する事が重要であることがわかったと思います。賢く車を売却するために損傷具合と修理にかかる費用、減額費用を理解して判断しましょう。
くるまガラスセンターではガラスリペアやガラス交換を行っています。最短即日で対応可能なスピードと定額料金によるわかりやすい料金設定が魅力なので、査定前にガラスをどうすべきか迷っているという方は一度ご相談ください。ガラスのプロが最適な方法をアドバイスいたします。
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