フロントガラスにヒビが入ってしまったときの対処法|正しい応急処置方法を解説!
コラムフロントガラスは車の安全性を維持するための重要な部分であり、ひびが入ると視界が悪くなり、事故の原因となります。
この記事では、フロントガラスにひびが入った際の応急処置とその後の適切な対応、やってはいけないことについて解説します。また、修理や交換の際の費用相場やひび割れの原因についても説明します。
この記事で押さえておきたいポイント
- フロントガラスのヒビを放置した場合のリスクは?
- 温度変化や振動・衝撃によりさらにヒビが広がる恐れがあります。ヒビが広がると事故のリスクが高まったり、リペア不可になったりする(ガラス交換が必要になる)ので早めの修理がおすすめです。詳しく見る
- ヒビの応急処置はどんな方法がある?
- ヒビの応急処置はセロハンテープを貼る、保護フィルムを貼る、ガラス修理キットを使用するといった3つの方法があります。詳しく見る
- フロントガラスを修理、交換する場合の費用相場は?
- 修理が1.5~3万円程度、交換が軽自動車の場合は6〜9万円程度、普通自動車の場合であれば7〜13万円程度、ミニバン・SUVは10~15万円程度と言われています。ただし交換するガラスの種類により金額は変動します。詳しく見る
- 保険って適用できるの?
- 車両保険に加入している場合は補償対象となることが多いです。ただし保険を利用すると翌年の等級が下がるので、免責金額や修理費用などを考慮して判断しましょう。詳しく見る
ひびの種類を確認する
ひびの種類によって、応急処置が可能かどうかが変わります。まずはフロントガラスにできたひびが6種類のどれにあたるかを確認してみましょう。

それぞれのひびの特徴や応急処置の可否は以下の通りです。
| ヒビの種類 | 応急処置 |
|---|---|
| チッピング | 可能 |
| ブルズアイブレイク | 可能 |
| パーシャルブレイク | 可能 |
| ストレートブレイク | 不可能 |
| スターブレイク | 不可能 |
| コンビネーションブレイク | 不可能 |
チッピング
ガラスの表面がちょっと欠けているものです。亀裂は生じていませんが、このまま放置すると汚れやごみが詰まる可能性があるので、早急な対応が推奨されます。この状態の場合は応急処置が可能であることが多いです。
ブルズアイブレイク
ガラスの一部が剥がれて、牛の目のような形状が現れるものです。亀裂はありませんが、清掃せず放置すると汚れる恐れがあるため、早めのケアが必要です。この状態の場合は応急処置が可能であることが多いです。
パーシャルブレイク
ブルズアイブレイクが進行し、亀裂が発生する寸前の状態です。早期対応すれば、ガラスの補修だけで問題を解決できることが多いです。この状態の場合は応急処置が可能であることが多いです。
ストレートブレイク
特定の箇所から直線的にひびが入るものです。このヒビは振動で急激に拡大する可能性があるので、最も早い対応が要求されます。最悪、ガラスの交換が必要となることもあります。この状態の場合は応急処置が不可能であることが多いです。
スターブレイク
衝撃点から星のようにひびが拡散するものです。少しの振動でもひび増える可能性が高いので、迅速な対応が不可欠です。この状態の場合は応急処置が不可能であることが多いです。
コンビネーションブレイク
複数のひびが混在する状態です。特にヒビが多い場合、運転に支障をきたす可能性があるので、すぐの対処が求められます。この状態の場合は応急処置が不可能であることが多いです。
もしヒビを放置するとどうなる?
フロントガラスのヒビは、時間の経過とともに拡大する可能性が高いものです。特に、急激な温度変化や走行時の振動、外部からの衝撃などが加わると、ヒビが一気に広がることがあります。
ヒビが広がるとドライバーの視界が大きく阻害され、安全運転に支障をきたすおそれがあります。とくに、ヒビがドライバーの視界の中心や周辺部にある場合は事故につながるリスクも高まるため、早めに修理を検討することが重要です。
また、フロントガラスは車の構造の一部として、乗員を守る役割も果たしています。ヒビが入ったガラスは、その強度が低下しており、衝突事故の際にはガラスが破損しやすくなります。これにより、乗員の安全が大きく脅かされる恐れがあります。
さらに、ヒビが広がりリペア不可なサイズになってしまうと、ガラス交換が必要となりさらに出費が増えてしまうことになります。少しでも金額を抑えたい方は早めの対処を心がけましょう。
どうしてもすぐに修理が難しい場合は少しでも傷が広がらないよう応急処置を施すことをおすすめします。
その日のうちに乗って帰れます



応急処置の正しい方法
ここからは応急処置の正しい方法について解説します。

ガラスの表面を清掃
ひびが入った部分のガラスを、水や中性洗剤で優しく洗い、汚れや油分を取り除きます。その後、完全に乾燥させます。
ひびの中の空気を取り除く
ひびの中の空気は、その後の修理の障害となりますので、針やピンでヒビの中に挿入して、空気を取り除きます。
補修する
実際に応急処置を行うための3種類の補修方法をご紹介します。
セロハンテープを貼る
各家庭にも常備していたり、外出先でも手に入れやすいセロハンテープを貼ることで応急処置が可能です。その際にはセロハンテープを重ねて貼ってしまうと、隙間からごみなどが混入する恐れがあるため、必ずひびよりも大きい幅のセロハンテープを使うように注意してください。
保護フィルムを貼る
ひびがさらに広がらないようにするために、保護フィルムを貼ることで、一時的にひびの拡大を防ぐことができます。
また、雨やごみがひびの割れ目に侵入することを防止し、修理するときに治りやすくなる効果も期待できます。貼り付ける際には強く押しすぎないように注意してください。
ガラス修理キットを使用する
フロントガラスのひびを修復するためのガラス修理キットは、自動車用品店などで購入することが可能です。
ひびを埋めたいのであれば補修液、傷をきれいに直したいのであればコンパウンドを選びましょう。手順や準備するものは各リペアキットによって異なるので取扱説明書をよく読んで実施してください。
間違った応急処置の方法
応急処置を正しく行うためには、間違った方法を知っておくことも重要です。何気なく行った行動により状態が悪化し、そのせいで出費が増えてしまうこともあります。
ガラスのヒビに対して絶対に行ってはいけないことやよくある間違いを挙げますので、応急処置を行う前によく確認しておきましょう。

清掃をせずに補修する
汚れや油分がガラスの表面に残っていると、補修用の樹脂が正しく硬化しなかったり、ひびの部分に適切に密着しないことが考えられます。これにより、修理の効果が著しく低下するだけでなく、場合によってはひびがさらに広がるリスクも考えられます。
暖房やエアコンの直接使用
ひびが入ったガラスに暖房やエアコンの風を直接当てることは避けましょう。温度の急激な変化はガラスの収縮や膨張を引き起こし、これがひびの拡大を招く原因となります。
不適切な道具での補修
ひび補修を自力で行う際、適切な道具やキットを使用しないと、状況をさらに悪化させる可能性があります。
例えば、ひびに何らかの接着剤を注入すると、後から専門の修理を受ける際に、その接着剤を取り除くのが難しくなることがあります。
過度な力を加える
ひびの部分に過度な力を加えると、ひびが急激に広がるリスクがあります。清掃や補修作業を行う際は、優しく、丁寧に作業することが重要です。
応急処置後は修理、または交換を
応急処置はあくまでその場の安全を確保し、一時的な問題を軽減するためのものです。応急処置の後はできるだけ早くガラスの修理または交換を検討しましょう。
修理か交換かの選択は、ひびの大きさや位置、深さによって異なります。小さなひびやクラックであれば、専用の樹脂を使用して修復することができる場合が多いです。しかし、ひびが広範囲にわたる場合や、ガラスの深部まで達している場合は、ガラスの交換が必要となることが多いです。
作業は信頼性のある専門店やディーラーに依頼することをおすすめします。また、保険の適用を確認することで、修理や交換の費用を軽減することも可能です。
修理の費用相場
修理は15,000円から30,000円程度が一般的な費用相場です。修理専門店に依頼した場合は15,000円から20,000程度、ディーラーに依頼した場合は20,000円から30,000円程度が相場となり、修理専門店の方が割安になります。
くるまガラスセンターでは、ガラスリペアは定額料金で承っております。一部施工実績をご紹介いたしますのでぜひ参考にしてみてください。


| メーカー | トヨタ |
|---|---|
| 車種 | ハイエース |
| 施工箇所 | フロントガラス |
| 施工内容 | ガラスリペア |
| 納車まで | 1時間 |
| 施工料金 | 15,000円 |


| メーカー | ホンダ |
|---|---|
| 車種 | ヴェゼル |
| 施工箇所 | フロントガラス |
| 施工内容 | ガラスリペア |
| 納車まで | 1時間 |
| 施工料金 | 15,000円 |
※作業料金はすべて税込み価格となっております。
※作業料金は改定になる場合がございます。最新の情報はスタッフまでお問い合わせ下さい。
その日のうちに乗って帰れます



交換の費用相場
ひびの大きさが500円玉より大きい場合やひびがガラスの端から近い場合は修理が難しいため、ガラス交換をする必要があります。フロントガラスの交換にかかる費用は、車種やガラスの種類、選択する業者によって異なります。費用は、主にガラス本体などの部品代と作業工賃がかかります。
費用相場は車種やガラスの種類によって異なりますが、おおよそ以下のとおりです。なおこの表にある金額は、部品代や作業工賃などを合計したフロントガラス交換にかかる総額の参考額です。
フロントガラス交換の費用相場(総額)
| 車種 \ ガラスの種類 | 純正ガラス | 国内優良品・輸入ガラス |
|---|---|---|
| 軽自動車 | 90,000円 〜 140,000円 | 50,000円 〜 90,000円 |
| 普通車 | 120,000円 〜 160,000円 | 65,000円 〜 110,000円 |
| 大型車・ミニバン | 150,000円 〜 250,000円 | 90,000円 〜 150,000円 |
| 輸入車(外国車) | 250,000円 〜 450,000円 | 150,000円 〜 250,000円 |
純正ガラスはメーカーロゴ入りのガラスで、品質が保証される一方で価格が高い傾向にあります。国内優良品(OEM品)は、純正品と同じメーカーが製造しているロゴなしの製品です。こちらは、品質は純正品と同じでありながら価格は純正品の60%~80%程度です。また、費用をなるべく抑えたい場合は、純正品の30%〜50%程度の価格で販売されている輸入ガラスという選択肢があります。ディーラーは基本的に純正ガラスのみ取り扱っており、国内優良品や輸入品も含めて検討する場合は自動車ガラス専門店への依頼がおすすめです。
くるまガラスセンターでは作業費を定額で設定しております。総額は交換するガラスの種類やオプションにより異なりますが、交換費用などぜひ参考にしてみてください。
料金のお見積もりや修理・交換に関するご相談はお電話やフォームより受け付けておりますのでお気軽にご連絡ください。


| メーカー | ダイハツ |
|---|---|
| 車種 | ハイゼット トラック |
| 施工箇所 | フロントガラス |
| 施工内容 | ガラス交換 |
| 納車まで | 約6時間 |
| 施工料金 | 76,868円 |


| メーカー | ホンダ |
|---|---|
| 車種 | N-BOX |
| 施工箇所 | フロントガラス |
| 施工内容 | ガラス交換 |
| 納車まで | 約8時間 |
| 施工料金 | 71,000円 |


| メーカー | トヨタ |
|---|---|
| 車種 | アルファード |
| 施工箇所 | フロントガラス |
| 施工内容 | ガラス交換 |
| 納車まで | 約6時間 |
| 施工料金 | 160,000円 |
※作業料金はすべて税込み価格となっております。
※作業料金は改定になる場合がございます。最新の情報はスタッフまでお問い合わせ下さい。



ガラス修理・交換に保険は使える?
車両保険に加入している場合、飛び石や落下物、雹、台風による飛来物などによるフロントガラスのヒビは「飛来中・落下中の他物との衝突」として扱われ、保険の補償対象となることが多いです。
ただし免責金額が設定されている場合はその金額分の修理・交換費用は自己負担となります。例えば修理費用が3万円、免責金額が5万円の場合は修理費用が免責金額以下のため全額自己負担となってしまいます。
また、車両保険を使用すると翌年の等級が1等級ダウンし、保険料が上がる可能性があるというデメリットもあります。
基本ガラス修理よりもガラス交換の方が費用が高額になりますので、修理の場合は自費修理、交換の場合は保険を利用する方がお得になる可能性があります。
しかし設定されている免責金額や現在の等級、保険会社などによりケースバイケースなので、保険料の上昇と修理費用をよく比較した上で判断しましょう。
ひび割れの原因
車のフロントガラスにひび割れが発生すると、それはただの見た目の問題だけでなく、安全性にも関わる重大な問題です。
なぜひび割れが生じるのか、その原因は多岐にわたります。以下に、ひび割れの主な原因を詳しく解説します。

熱割れ
「熱割れ」とは、ガラスの温度が急激に変化することで起こるひび割れのことを指します。
例えば、真夏の炎天下で車が駐車されている状態で、冷水をフロントガラスにかけると、その急激な温度変化によりガラスにひびが入ることがあります。
逆に、真冬に車の窓に熱い水をかけることでも同じ現象が起こります。ガラスは急な温度変化に弱く、特にフロントガラスは大きな面積を持つため熱による収縮や膨張が顕著に現れやすいのです。
飛び石
道路上を走行している際に、先行する車や対向車から飛んでくる小石がガラスに当たることで生じるダメージです。
これが原因でガラスに小さなひびやクラックが入ることがよくあります。特に高速道路などでの高速走行時には、飛び石の衝撃が増大し、ガラスへのダメージも大きくなる可能性が高まります。
落下物
駐車中に上から物が落ちてきたとき、その衝撃でガラスにひび割れが発生することがあります。
これには、建築物の工事現場での落下物や、鳥が落とす物、木の枝や果物などが含まれます。また、風で飛ばされた物がガラスに直撃することも考えられます。
天候不良
激しい天候、特に突風や強い雹が直撃した場合、ガラスにひび割れやクラックが入ることがあります。
特に雹は硬さがあるため、大きなものがガラスに当たると大きなダメージを与えることが考えられます。また、激しい風や竜巻によって飛ばされた物体がガラスに衝突することも、ひび割れの原因となり得ます。











